茶席において、床の間の掛け軸や花と並んで、その場の景色を大きく左右する重要な道具があります。それが「水指(みずさし)」です。茶道を習っていない方にはあまり馴染みがない名前かもしれませんが、釜の横にどっしりと構える蓋付きの器といえば、イメージが湧くでしょうか。
水指の主な役割は、茶席で使う清浄な水を蓄えておくことです。釜の湯が煮詰まった際に水を差して温度を調節したり、茶碗や茶筅を清めたりする際に使われます。一見、静かに置かれているだけのように見えますが、お茶を美味しく点てるための水を守るという、なくてはならない役割を果たしているのです。
また、水指は茶手前が始まる前から終わりまで、ずっとお客様の前に置かれているため、そのデザインや素材選びが茶席の雰囲気を決定づけます。陶磁器や漆器だけでなく、夏には涼やかなガラス製、秋には木地のものなど、季節感の演出にも欠かせません。まさに、亭主のセンスや心遣いが表れる「主役」級の道具なのです。
熊本市にある「茶道具すえなが」では、時代を経た味わい深い古いものから、現代的なデザインの新しいものまで、幅広い水指を取り揃えています。茶道の道具としてだけでなく、お部屋のインテリアや花器として見立ててみるのも素敵です。ぜひ当店で、あなたの感性に響く一品との出会いを楽しんでください。
